2025.11.25
【取材記】能登半島地震、奥能登豪雨復興記念シンポジウム ノトノコエ 今伝えたい能登の声
JEPAA(一般社団法人・日欧宮殿芸術協会)からは、安広洋司理事が出席した。
冒頭では主催者である石川県を代表して石川県知事・馳浩氏が登壇し、公費解体が全体の95%まで進んだことや、来年3月までに解体した廃棄物処理を完了させる見通しなど、復興の「現在地」を具体的な数字で報告。また単なる原状回復ではなく「創造的復興」を目指す方針として、瀬戸内国際芸術祭のような芸術祭を能登で開催したいという構想を語った。
続いて、現在も能登で暮らす高校生男女がスピーチを披露してくれた。
彼らの率直な言葉は非常にリアルで、今回のシンポジウムのハイライトの一つとなった。特に、震災当時は中学3年生、現在は高校2年生となった女子生徒が、「地元に残るか、金沢の高校に進むか」で悩み抜いた末、「愛するふるさとのために自分に何ができるか」を考え、地元に残る道を選んだと語る姿には、会場中の参加者たちが胸を打たれていた。
終了後には安広理事が一般社団法人 能登官民連携復興センター長の藤沢烈氏に挨拶。馳知事の明かした能登での芸術祭の開催という“芸術文化による復興”という構想に、同じく芸術による社会貢献に取り組むJEPAAも何か支援ができるのではないかとの思いを示した。
被災の痛みと向き合いながらも、地元に残る決断をした高校生、先行投資と仕組みづくりで「儲かる復興」を描く実業家、閉鎖性と還元文化の両面を抱えた地域の素顔——それぞれの「ノトノコエ」が交差し、復興を「続いていく日常」として捉え直すきっかけとなる一日となった。

【イベント情報】
名称 能登半島地震、奥能登豪雨復興記念シンポジウム 「ノトノコエ 今伝えたい能登の声」
日時 2025.11.22土曜日 13:30-16:00
場所 丸ビルホール&ホワイエ
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル7階
主催 石川県
