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2021.08.28

知っておきたいフランスを代表する32人の芸術家

知っておきたいフランスを代表する32人の芸術家

今回は「知っておきたいフランスを代表する32人の芸術家」です。

フランスといえば”芸術の都パリ”をはじめとして芸術文化が盛んな国として知られています。芸術の歴史を見てもフランスは常に歴史の中心に位置しており、これまでそうそうたる面々を世界に輩出してきました。本記事にて改めてフランスが芸術の中心であることを感じ取っていただけるのではないか思います。

今回は長いフランスの芸術の歴史の中でも特に後世に影響を与えたと考えられるフランス(国籍)の32名の芸術家を、年代順に紹介してまいります。

1 ジャン・オノレ・フラゴナール

生没/1732年-1806年

フラゴナールはロココ期を代表するフランス人画家。ロココ美術の典型的な画家であり、ロココ時代の最後を飾った画家として広く知られている。

【代表作】

「ブランコ」 1767

 

 

「読書する娘」 1775

2 ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル

生没/1780-1867年
フランスの新古典主義の最後の巨匠。19世紀前半期のフランス絵画界最大の権威者として絶大な人気を博した画家。

【代表作】

「グランド・オダリスク」 1814
「ホメロス礼賛」1827

3 カミーユ・コロー

生没/1796年-1875年
バルビゾン派の画家として、ミレーに次いで広く知られている画家。19世紀のフランス美術界の中で、最も優れた風景画家のひとりとしても呼び声の高い人物。

【代表作】

「朝、ニンフの踊り」1850
「モルトフォンテーヌの思い出」1864

4 ウジェーヌ・ドラクロワ

生没/ 1798年-1863年
フランス・ロマン主義時代のフランスの画家。強烈な色彩と動的な構図から生まれるドラマは後の印象派や象徴主義に多大な影響を及ぼしたとされている。現在でも人気は高くフランスでもっとも知られている芸術家の一人。

【代表作】

「ダンテの小舟」1822
「民衆を導く自由の女神」1830

5 ジャン=フランソワ・ミレー

生没/1814年- 1875年

19世紀を代表するフランスの画家。19世紀に起こった写実主義の一部とみなされているバルビゾン派の創設者。「農民画家」として農民の人々の生活を数多く描いた。

【代表作】

「種を撒く人」1850
「落穂拾い」1857

6 ギュスターヴ・クールベ

生没/ 1819年- 1877年

写実主義の創始者であるフランスの画家。写実主義の父また社会主義リアリズムの先駆者とも呼ばれる。彼の画家として歩んだ人生はサロンとの衝突であり、神や天使などの目に見えない理想主義を否定し、肉眼に映る日常的な世界のみを主題としてあるがままに描き出した。

【代表作】

「オルナンの埋葬」1849
「麦をふるう女」1855

7 ギュスターヴ・モロー

生没/1826年-1898年

19世紀フランスが誇る象徴主義の先駆的画家。写実主義や印象主義が流行していた時代に、モローは想像や幻想の世界を表現することで神秘的な独自の様式を確立した。

【代表作】

「オイディプスとスフィンクス」1864
「出現」1876

8 カミーユ・ピサロ

生没/1830年- 1903年

印象派および新印象派の画家として名を馳せたフランスの画家。1874年から1886年の間に8度開催された印象派展すべてに参加した唯一の人物として知られている。印象派は前期と後期に分類されるがその双方の発展に多大な貢献を果たした。

【代表作】

「エラニーの干草収穫」1901
「オペラ座通り テアトル・フランセ広場」1898

9 エドゥアール・マネ

生没/1832年- 1883年

19世紀フランスが誇る印象派の画家。近代絵画の父と呼ばれている人物。日本の浮世絵やスペイン絵画に影響を受けていたことが広く知られており、後世に影響を与える革新的な作品を多数描いた。

【代表作】

「オランピア」1863

「フォリー・ベルジェールのバー」1882

  

10 エドガー・ドガ

生没/1834年- 1917年

印象派を代表する画家の一人。印象派といえば光を捉える表現が印象的だが、ドガは華やかなパリの裏側を描いた。ドガの作品の代名詞となっているのが「バレエ」の作品。彼の作品には光と影の両方が克明に描かれている。

【代表作】

「バレエのレッスン」1874
「エトワール」1878

11 ポール・セザンヌ

生没/ 1839年-1906年

ゴーギャンゴッホとならぶ後期印象派を代表する人物の一人。彼の作風はピカソやキュビスムに多大な影響を及ぼし、活動後期には印象派を超えて自然の中の幾何学を探究した。前衛芸術の起源ともなる作品を数多く生み出した。

【代表作】

「サント=ヴィクトワール山」1895
「りんごとオレンジ セザンヌ」1900

12 アルフレッド・シスレー

生没/1839年- 1899年

19世紀のフランスで印象派として活躍した画家。シスレーは印象派と呼ばれるようになった最初期のメンバーであり、“最も印象派らしい画家”と称されている。

【代表作】

「サン・マルタン運河」1870
「モレ=シュル=ロワン」 1892

13 クロード・モネ

生没/ 1840年-1926年

19世紀から20世紀にかけて活躍した最も有名なフランスの画家の一人。印象派の創設メンバーとして広く知られている。モネの代名詞といえば「睡蓮」の作品だが、印象派の名称は「印象、日の出」に由来する。

【代表作】

 

「印象、日の出」1872
「睡蓮」1907

14 オディロン・ルドン

生没/ 1840年-1916年

モローとともに象徴主義を牽引した画家。神話や無意識下の世界を想起させる幻想的な世界は、のちのダダやシュルレアリスムにも大きな影響を及ぼしたと言われている。

【代表作】

「ヴィーナス誕生」1912
「サイクロプス」1914

15 ピエール・オーギュスト・ルノワール

生没/1841年- 1919年

印象派の主要メンバーという枠を超え、フランスを代表する画家の一人と認められるルノワール。印象派らしく光の表現を深く探究していたが、晩年は新古典主義への回帰した後、洋式の枠を超えて喜びの表現に没頭した。

【代表作】

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」1876
舟遊びをする人たちの昼食」1880

16 アンリ・ルソー

生没/1844年-1910年

19世紀末から20世紀にかけて活躍。素朴派の代表的な画家として広く知られている。独学で習得した作風は当時の画壇から稚拙として嘲笑されたが、ピカソやカンディンスキーといった名だたる芸術家たちに影響を及ぼした。

【代表作】

「眠るジプシー女」1897
「夢」1910

17 ポール・ゴーギャン

生没/1848年- 1903年

後期印象派の画家として名を馳せたフランスの画家。ジャポニスムや民族工芸に影響を受け、「クロワゾニスム」など独自の新しい画風を作り上げていった。「タヒチ」をテーマとした作品はゴーギャンの代名詞ともなっている。

【代表作】

「ヒマワリを描くゴッホ」1888
「ふたりのタヒチの女性」1899

18 ギュスターヴ・カイユボット

生没/1848年- 1894年

19世紀に活躍した印象派の画家。労働、家族、生活など近代的な都市生活をテーマに作品を数多く制作した。画家であると同時に収集家としても知られており、印象派の作品を後世に伝える上で重要な役割を果たした。

【代表作】

「床削り」1875
「パリ通り:雨の日」1877

19 ジョルジュ・スーラ

生没/1859年- 1891年

スーラは新印象派運動の創設者であり、また点描画を発明した人物として知られている。構図、色彩、光などを解剖し緻密な計算のもと制作を行った。31歳の若さで亡くなったにも関わらず、後世に与えた影響は計り知れない。

【代表作】

「グランカンの干潮」1885
「グランドジャット島の日曜日の午後」 1888

20 ポール・シニャック

生没/1863年- 1935年

スーラとともに活躍した新印象派の画家。早世したスーラに代わって点描法や色彩理論を発展させ、20世紀絵画の展開に大きな役割を果たした。

【代表作】

「フェリックス・フェネオンの肖像」1890
「アンティーブ」1911

21 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

生没/ 1864年-1901年

19世紀の華やかなパリを描き続けた画家・イラストレーター。大胆で色彩豊かな「ムーラン・ルージュ」のポスターは彼の代表作となっている。日本美術に興味を持ち、当時の多くの画家同様、ジャポニズムに強い関心があったことでも知られている。

【代表作】

ムーラン・ルージュのラ・グーリュ」1891
「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」1892

22 アンリ・マティス

生没/1869年- 1954年

20世紀で最も革新的なフランスを代表する芸術家。フォービスムの旗手として広く知られたが、1908年頃から大らかな癒しの絵画を探究し、抽象表現を確立。鮮烈な色彩は美術史に転機をもたらし、以後の芸術的発展の基礎を築いた。

【代表作】

「緑の筋のあるマティス夫人の肖像 マティス」1905

 

「ダンス」1910

23 ラウル・デュフィ

生没/1877年-1953年

20世紀に活躍したフォービスムの画家。マティスと同様「色彩の魔術師」とも称される。絵画だけでなくマルチな活躍をした人物として知られており、テキスタイルデザインなども手がけた。パリ市立美術館には「デュフィルーム」があり、同館の目玉となっている。

【代表作】

パリ市立美術館内 デュフィルームの一部

24 アンドレ・ドラン

生没/1880年- 1954年

マティスと同様にフォービスムを創設したフランスの画家。ドランはフォービスムに分類されることが多いが、実にさまざまな新しい表現を試みたことが知られている。フォービスムだけでなくキュビスムや新古典主義など当時の最新のスタイルを駆使して自身の芸術を生み出した。

【代表作】

「コリウールのボート」1905
「チャリング・クロス橋」1906

25 ジョルジュ・ブラック

生没/1882年 -1963年

ピカソと共にキュビスムを創設したフランス人画家。キュビストとして最も知られる人物の一人。ピカソがキュビスムを離れて以降もブラックはキュビスムの表現を探究し続けキュビスムの開発のみならず発展にも大きく貢献を果たした。

「エスタクの家」1908
「ボトルと魚」1910

26 モーリス・ユトリロ

生没/1883年- 1955年

エコール・ド・パリを代表するフランスの画家。エコール・ド・パリとは、「パリ派」の意味し、20世紀前半、パリモンマルトルモンパルナスに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちを指す。ユトリロが描いた情緒溢れるパリの裏路地の作品は、今なおフランスの芸術ファンに愛されている。

【代表作】

「パリのサン=セヴラン教会」 1910
「コタンの袋小路 」1911

27 ロベール・ドローネー

生没/1885年- 1941年

ドローネーはカンディンスキーモンドリアンとともに抽象絵画の先駆者の一人に数えらえる。フォービスムやキュビスムから影響を受け、やがてそれらを超越した「オルフィスム(フランス純粋抽象絵画)」を創設し、牽引した。

【代表作】

「リズム」1912
「エッフェル塔」1914

28 マルク・シャガール

生没/1887年-1985年

シャガールは20世紀の近代芸術を代表するベラルーシ出身のフランス人画家。のちにフランス国籍を取得したものの作品は常にロシア的であり、幼少に過ごした農民生活の思い出から得たモチーフが作品の中で繰り返し使われている。生前どの運動にも属さなかったが、20世紀で最も独創的な表現を確立した。

【代表作】

「私と村」1911
「誕生日」1915

29 マルセル・デュシャン

生没/1887年- 1968年

フランスが世界に誇るダダイズムの代表者の一人。現代アートの創始者とも呼ばれる。アートを「モノ」から「コト(出来事)」に変えた美術史上の最重要人物と言われている。

【代表作】

 

「泉」1917
「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」1923

30 モイズ・キスリング

生没/1891年- 1953年

キスリングはエコール・ド・パリのリーダー的存在として知られる画家。出身はポーランドだが、15歳の時にフランス国籍を獲得した。明るく鮮やかな色彩で描かれた透明感のある肖像は彼の作品の代名詞となっている。

【代表作】

「赤いジャンパーと青いスカーフのモンパルナスのキキ」1925
「スウェーデンの少女、イングリットの肖像」1932

31 バルタザール・ミシェル・クロソウスキー・ド・ローラ(バルテュス)

生没/1908年-2001年

多彩な表現に溢れた20世紀の美術の中でどの流派にも属さず、独自の世界を築き上げたロシア系ユダヤ人画家。ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめたことでも知られる。自身にとって「完璧な美の象徴」である少女を題材に、神秘的な作品を数多く輩出した。1925年にフランス国籍を取得。

【代表作】

「夢見るテレーゼ」1938
「部屋」1953

 

32 イヴ・クライン

生没/1928年-1962年
戦後のヨーロッパ美術の重要人物と言われるフランスの芸術家。ミニマルアートの先駆者的存在として知られている。以下の作品のように単色の作品を制作するモノクロニズムを代表する人物であり、とりわけ青の表現を探究した。

【代表作】

「無題 青のモノクローム」1959
「人体観測」1960

 

まとめ

以上がフランスを代表する画家32名の紹介となります。フランスにおける芸術の発展はとりわけ近代以降目覚ましかったため、近代の芸術家の紹介が多くなっています。生まれた年の順で一覧を作成したので時系列の確認としても参考にしていただけるのではないかと思います。今回も芸術を学ぶきっかけになれば幸いです。よろしければ関連記事もお読みください。

 

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