2025.11.14
【展覧会レポート】第64回村田佳代子個展「21世紀が四半世紀過ぎて」
洋画家・村田佳代子先生の第64回村田佳代子個展「21世紀が四半世紀過ぎて」(11月6日〜9日 鎌倉芸術館ギャラリー)が開催されました。
本展は21世紀から四半世紀という節目を迎えるに至り、人類の危機と再生をテーマに、2000年発表の《ヨハネの黙示録》を現代の視点で再展示し、観る者に地球と人類の未来を考えさせることを目的とした展覧会です。
村田佳代子先生は、鎌倉を代表する洋画家です。義父に美術学者で元東京芸術大学名誉教授の村田良策氏(1895-1970)を持ち、その薫陶を胸にキリスト教や地元・神奈川県鎌倉市に根付いた創作活動を展開されています。
展示室には、村田佳代子氏が2000年に発表した《ヨハネの黙示録》シリーズを中心に、大作を含む十数点の作品が時系列や主題ごとに丁寧に配置されており、会場全体に穏やかさの中にも荘厳な雰囲気が漂う展覧会となりました。



今回の個展は、21世紀が始まってから四半世紀を経た今、改めて「黙示録」というテーマを通じて人類の現状を見つめ直すという趣旨で構成されています。過去の作品をそのまま回顧するのではなく、現在の社会情勢や環境問題と重ねられている点に、単なる再展示ではなく、時代と共に変わりゆく自然環境と、《ヨハネの黙示録》に根底に流れる「悔い改め反省するなら世界は新しい輝く未来に生きる」という普遍的な信仰の尊さが表現されていました。
また作品の間には、制作当時の資料やテキストも展示されており、作家の思考の変遷を追うことができることも、大きな特徴と言えるでしょう。

村田氏の挨拶文にもあったように、この展覧会には「終末」そのものを描くという以上に「人類がどのように希望を見出すか」という問いに、来場者はどんな答えを見出したのか—
破壊と再生、不安と希望といった相反する感情が静かに共存し、観る者に立ち止まって考える時間を与えてくれる機会をもたらしてくれる、とても素晴らしい展覧会として多くの人々の記憶に残っていくのではないでしょうか。
展覧会情報
塚田稔 第14回個展
会期: 2025年11月6日〜9日
会場: 鎌倉芸術館ギャラリー
住所: 〒247-0056 神奈川県鎌倉市大船6-1-2
TEL:0467-48-5500 FAX:0467-48-5600
開廊時間: 10:00~17:00(初日12:30~)