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辻風我氏の個展「風我　心の軌積」（2025年4月28日～5月4日）が、東京・銀座のギャラリー ART HOUSEにて開催されました。  
新たな書の表現―「軌積書道」を提唱する辻氏の唯一無二の世界、その新たな幕開けとなる展覧会です。

辻風我氏は1961年千葉県在住の書道家。前衛書道の大家として知られる稲村雲洞に師事した後、独自の書の道を歩んでおり、その表現は仮名、漢字、現代書、篆刻、水墨画など多岐に渡ります。とくに近年は自身が掲げる「軌積書道」を追求すべく、いっそうの研鑽に励む日々です。
この『軌積書道』とは、文字を重ね、画材を重ね、技法を重ね、そして何よりも心を重ねる––––
そうして生まれる、自由な発想に満ちた書の世界です。

今回の展覧会では、2025年の新作４点をはじめとして、辻先生の思想を象徴する作品が一挙勢揃いしました。  
《都会模様》では、ビル群を思わせる直線的な筆致と、にじみあう色彩が絶妙に交錯し、現代都市の喧騒と孤独が繊細に表現されています。  
また、《ミルキーウェイ・祈り》では、夜空を漂うような筆線ときらめく彩色が重ねられ、無数の想いが星屑のように浮かび上がります。

そんな本展の特徴を、何よりも「見る人の自由な発想を尊重し、正解を設けない」とする辻風我氏。
開催期間中、常に在廊しながら、作品についての質問や感想などを来場者たちと交換し、「軌積書道」の発信に努めていらっしゃいました。

展覧会情報

【期間】2025年4月28日～5月4日