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2020.11.06

【開催報告】日本ヨーロッパ北米3カ国合同交流展in池袋

作品展示 2020年10月15日〜10月18日
会場 東京芸術劇場5階 ギャラリー1(豊島区 池袋)
時間 10:00-18:00(最終日は17:00まで)
主催 一般社団法人日欧宮殿芸術協会
運営 クリエイト・アイエムエス株式会社


Exhibition Period: 15 – 18 October 2020
Venue: Tokyo Metropolitan Theatre 5F Gallery1(Toshima-ku Ikebukuro)
Opening Hours: 10:00-18:00
Organizer: Japan-Europe Palace Arts Association
Management: CREATE I.M.S CO.,LTD

 

マルタ共和国とカナダの現代アーティストと、 日本の芸術家・文芸作家の作品が一堂に集結する展覧会『日本ヨーロッパ北米3カ国合同交流展』が、東京芸術劇場 ギャラリー1(池袋)で開催された。本展は、国内外の芸術家・文芸作家の作品を、日本国内に発信する展覧会であり、2014年より始まった本展は海外芸術家と日本の芸術家の交流を通して友好を深めてきた。今回は日本の現代芸術家の作品216点に、マルタとカナダの芸術作品55点が展示された。

マルタ共和国は、 その国土を地中海中央の小さな島々によって形成し、 十字軍の侵攻拠点となったり、 反対にイスラム国家の侵攻を受けるなど波乱の歴史を歩んできたことでも知られる。 そのため、 ヨーロッパとアフリカ双方の影響を受けた文化が栄え、 芸術家たちのスタイルにも反映されている。
一方、 ケベックは、 カナダ国内で唯一、 フランス語を公用語として定めており、 社会や文化にもフランスのカラーが強く息づいている。 近年ではモントリオール映画祭やサーカス集団シルク・ドゥ・ソレイユが本拠地が置かれるなど、 伝統と最先端を兼ね備えた文化性の高い街として知られる。
また日本からは、 絵画や工芸の他、 水墨画や書道、 写真、 短歌、 俳句、 詩文など、 多様なジャンルの作品が出展。 国際色豊かな本展においても、 現代日本の芸術文化を代表するにふさわしい作品が出展された

10月16日には記念式典が開催され、在日本マルタ共和国大使館のアンドレ・スピテリ大使や、日本マルタ友好協会の瀬戸健一郎会長など、国際交流に尽力される各界の面々が出席。スピテリ大使はスピーチで、出展者たちを讃えるとともに、芸術・文芸が国と国とを結ぶ重要な“つながり”であり、今後も日本の創作者たちとマルタとの芸術文化交流を全面的にサポートしていくことを約束した。
また、今回作品を出展したジョゼフ・バルバラ氏、フランソワ・デアルネ氏、ノリコ・イマイ氏の三方から寄せられたビデオレターが上映された。ジョゼフ氏は9月に開催された日本とマルタの芸術交流展が無事成功したことに感謝を述べると共に、近い将来の再会を約束した。また、フランソワ氏は、共に創作活動に取り組む者同士、距離は離れていても創る喜びを分かち合っていこうと呼びかけた。さらにイマイ氏は、現在の状況下で海外での作品展示機会を得られたことにケベック芸術家たちが喜んでいることを伝え、次回はぜひケベックで日本芸術家の作品展示を実現していくことを約束した。

 

日本・マルタ・ケベックの作品が共演する展示風景

 

ケベック芸術家の展示
ケベック芸術家の展示ブース

 

書作品の展示ブース
書作品の展示ブース
左よりスピテリ大使、瀬戸会長、水谷理事長
マルタ芸術家代表ジョゼフ氏によるビデオレター
フランソワ・デアルネ「乾いたパンを食べる人」
ジョセフ・バルバラ「再生」
ノリコ・イマイ「木陰 #1」