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2020.11.24

【必見】2021年 注目の展覧会5選

今年も面白い展覧会が各地で開催されていましたね。コロナのせいで延期とか中止とかあってなかなか思うように美術展に行けなかったりしましたがそんな2020年もあと少しで終わってしまいます。

そこで今回は少々気が早いですが2021年の大注目の展覧会を個人的な視点から5つ選んだものを紹介させて頂きたいと思います。

「クロード・モネ 風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画」(アーティゾン美術館)

 

まず一つ目がアーティゾン美術館 20215月に開催予定の「クロード・モネ 風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画」

こちらの展覧会は本来であれば2020年最も注目を集める美術展になるはずでしたが、コロナの影響から会期が来年に延期となりました。

モネといえば説明不要の印象派の巨匠。その大型展覧会がアーティゾン美術館で来年開催されます。

「モネの作品は日本のどこでも見られる」とか「モネの展覧会って頻繁に行われている」そう感じる方もいらっしゃると思います。そうなんです。確かにほぼ毎年、モネの作品をテーマにした展覧会が開催されています。それに加えてそもそもモネの作品を収蔵している日本の施設は約40箇所もあります。言ってしまえば、日本にいればいつでもモネの作品を見られるわけです。

ではなぜ2021年最も注目すべき美術展の一つなのか。

ずばり、日本初公開のモネ作品が22もあるから。これに尽きます。周知の通り今回協賛のオルセー美術館とオランジュリー美術館は、世界トップクラスのモネ作品を収蔵しています。オルセー美術館はモネの作品73点を有する美術館でオランジュリー美術館はモネの最晩年の大作を所蔵している美術館です。

今回はそれらの美術館と日本国内所蔵のモネの作品合わせて約140点のモネの作品が展示されます。140点のうち、22点が日本初公開です。この超大型のモネの展覧会はアーティゾン美術館だからこそなせるわざといった感じでしょう。間違いなく2021年最も注目すべき美術展の一つです。

「イサム・ノグチ 発見の道」(東京都美術館)

 

続いて二つ目が東京都美術館4月から開催される 「イサム・ノグチ 発見の道」。この展覧会も本来であれば2020年の10月から開催される予定でしたが開催は来年に延期となりました。

イサム・ノグチは20世紀を代表する彫刻家で、展覧会は頻繁に開かれている印象がありますが、いつ作品を見ても自然と抽象の中から生まれる表現が奥深いので選ばせて頂きました。

本展のテーマとなっているのは発見への道です。その道を本展では「平和」をキーワードとして探ります。

確かにイサムノグチは平和への願いを込めた作品を多く生み出していることで知られています。平和をテーマとしてかつ日本人に馴染みのある作品と言えば、広島にある平和大橋の欄干です。

テーマとなっている発見への道はきっとイサム・ノグチのルーツが語られるのではないかと思います。これは広く知られていることではありますがイサム・ノグチの人生は困難を極めたものでした。時代に翻弄されそしてアメリカと日本のハーフであることの葛藤が常について回りました。

よって作品の考察がされるときは彼の人生観やアイデンティティが頻繁に取り上げられます。そのアイデンティティの葛藤をどのように作品へと昇華させ、またそれが平和にどうつながっていったのかを見れる展覧会であると期待しています。

「あやしい絵展」(東京国立近代美術館)

 

次に紹介させていただく展覧会は東京国立近代美術館2021年3月に開催される「あやしい絵展」。本展は5月展示を終えた後、7月から大阪歴史博物館で開かれる予定となっております。とかくこのポスターのビジュアルに強烈な印象があります。怖いけど覗いてみたい、そんな気分にさせられる美術展です。

3年ほど前に上野で「怖い絵展」が開かれていました。非常に話題となったあの美術展と系統は似ているかもしれません。ただ本展ではまた違った視点から「あやしい美術」を紹介します。タイトルのあやしいはひらがなになっていますが漢字にすると怪しい、妖しい、奇しいなど様々な字があります。本展では作品によってことなるそれぞれの「あやしさ」を味わえる展覧会です。

本展はビジュアルがすでに公開されていますがその作品たちが相当あやしい。日本人作家の作品が中心であるようですがアールヌーヴォーの代表的な画家ミュシャ、ロセッティ、ビアズリー、バーン=ジョーンズ等のイギリスの作家たちといった西洋美術の名だたる人物たちの作品も並ぶようです。2021年、行列必至の美術展です。

ここからは、編集者の個人的に興味を惹かれた展覧会をご紹介します。見るべきと言うよりは、個人的に見たいものなので、ご了承よろしくお願い致します。

「モンドリアン展 純粋な絵画を求めて」SOMPO美術館

 

SOMPO美術館2021年の3月から開催される「モンドリアン展 純粋な絵画を求めて」。本展ではモンドリアン(1872-1944)の生誕150年を記念し、オランダのハーグ市立美術館所蔵の作品50点、及び国内外美術館から借用する作品と関連作家作品約20点を展示します。日本では23年ぶりの開催です。

現在これくらいしか情報が公開されていませんが間違いなく注目の展覧会です。

抽象画の巨匠として知られているモンドリアン。もし名前をご存知ない方であっても上記画像の絵をご存知な方は多いのではないでしょうか。モダン、特に構成主義とかバウハウスの周辺が好きな方にとってはかなり重要人物です。グリット(格子状の直線)そして三原色(赤、青、黄)を中心に制作をし、絵画の持っている構成要素の単純化を極端に推し進めたことで知られています。モンドリアンはこの要素だけで自身の宇宙を描いていたと言われています。作品の中には無限ともいえるほどの考えが集約されています。このモンドリアンの描いた宇宙を日本で見られる。面白くないわけがないです。

モンドリアンの作品は、美術の教科書などにも掲載されていますが、日本で所有している美術館は数カ所に限られます。どこでも見られるという感じではないので、本物が見たいという方は、行ってみることを強くお勧めいたします。

【2021年最注目展覧会】モンドリアン展 純粋な絵画を求めて – SOMPO美術館

20世紀のポスター[図像と文字の風景]ビジュアルコミュニケーションは可能か?」東京庭園美術館

最後に紹介させていただくのは東京庭園美術館20211月に開催予定の20世紀のポスター[図像と文字の風景]ビジュアルコミュニケーションは可能か?」

こちらの展覧会はデザイン系に関心のある方にとって、非常に興味深い展覧会となっております。というのも本展の紹介文には以下のように書かれています。

「時代を彩った構成的ポスターが、20世紀を通じて織りなした図像と文字の風景を辿る」

構成的ポスターというのは構成主義の潮流から生まれたポスターで、構成主義というのは1910-20年代の帝政ロシア(ソヴィエト連邦)で起こった芸術運動です。この運動の主流の運動は特にポスターの分野に色濃く現れました。それが今日のビジュアルデザインの基盤であると本展の紹介では語られています。

おそらく本展ではポスターがデザインとして確立した時期から現代まで伝わるルーツを辿れるのではないかと大いに期待しております。

以上が編集者が独断と偏見で選んだ2021年必見の展覧会です。

もちろんこれ以外にも面白そうな展覧会がたくさんあります。今回紹介させて頂いた美術展は東京近郊で開かれるものから選んだので、次回以降、関東圏以外の惹かれる展覧会があれば、またご紹介させて頂ければと思います。

今年もまだまだ注目の展覧会が目白押しです。スターズ展、ロンドンナショナルギャラリー展やルドン、ロートレック展、トライアローグ 展など。よかったらそれにも足を運んでいければと思います。

映像でご覧になりたい方はこちら

 

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