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2021.11.24

【必見】2022年 注目の展覧会5選

 

明けましておめでとうございます。今回は【必見】2022年注目の展覧会5選と題しまして、2022年絶対行っておくべき展覧会を5つ紹介してまいりたいと思います。

昨年は新型コロナウイルスが蔓延し、なかなか美術展に足を運べなかったという方も多かったのではないでしょうか。現在も決して状況が良くなったとは言いづらいですがそんな中でも各美術館は多くの方にアートを届けるべく、準備を進めてくれています。依然としてコロナ禍ではありますが、今年も面白そうな展覧会が各地で開催予定です。本記事ではクリエイト・アイエムエス編集部が独断と偏見で選ばせていただいた、今年大注目の美術展を5つ紹介させていただきます。

それでは会期が早い順に解説を始めて参ります。

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(東京都美術館)

【展覧会の見どころ】

まず最初にお薦めさせていただく2022年注目の展覧会は、1月に東京都美術館で開催予定の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」です。

本展は世界で最も知られている画家の一人、フェルメールに着目した大注目の展覧会です。本展では最新技術によって明らかになった『窓辺で手紙を読む女』(1657-59年頃)の本来の姿が本作を収蔵するドレスデン国立古典絵画館についで世界初公開されるということで大いに注目を集めています。フェルメールといえば日本でも非常に人気の高い芸術家であるため、数年に一度は彼の作品を軸にした展覧会が国内で開催されており、フェルメールの作品というのは国内にいながらにして比較的見る機会に恵まれていると言えます。しかし本展はこれまで行われてきたフェルメールのどの展覧会とも違い、これまで隠されていたフェルメールの一面に迫った展覧会となっているようです。修復された『窓辺で手紙を読む女』と共に会場で紹介される修復までの軌跡も必見の内容となっています。

また、本展はフェルメールの作品のみならず、同時代に活躍した著名な芸術家の作品も来日し、そちらもフェルメールの作品と同様に見逃せない内容となっています。ドイツのドレスデン古典絵画館が誇る珠玉のコレクションを見られる貴重な機会なのでぜひお見逃しなく!!さらに、本展は東京で開催された後、北海道、大阪、宮城を巡回する予定となっています。首都圏以外にお住まいの方々にとっても必見の展覧会なのでぜひご覧いただければと思います。

【展覧会情報(公式HPより抜粋)】

17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作です。1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗り潰されていることが判明、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきました。しかし、その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が、2019年に発表されました。
本展では、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった《窓辺で手紙を読む女》を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館でのお披露目に次いで公開します。所蔵館以外での公開は、世界初となります。加えて、同館が所蔵するレンブラント、メツー、ファン・ライスダールなどオランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示します。

【基本情報】

会場 東京都美術館

会期 2022年1月22日(土)~4月3日(日)

公式サイト https://www.dresden-vermeer.jp

Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―(大阪中之島美術館)

【展覧会の見どころ】

次にお薦めさせていただく2022年注目の展覧会は、2月から大阪中之島美術館で開催予定の「Hello! Super Collection 超コレクション展−99のものがたり−」です。

本展は2月に大阪府の中之島にオープン美術館の最初の企画展で、珠玉のコレクションが大公開される展覧会です。

大阪中之島美術館は関西のアートファンたちが待ち望んだ美術館で、美術館の構想は40年にも及んだと言われているようです。美術館は大阪市が建設し、40年をかけて収集された作品はなんと6000点以上。コレクションの中心となっているのが佐伯祐三やモディリアーニなどの近現代美術で、2月から開催される「Hello! Super Collection 超コレクション展−99のものがたり−」では厳選された400点が紹介予定となっています。これらの貴重な作品と合わせて、美術館の方向性も見ることのできる記念すべき展覧会になること間違いなしです。

この展覧会を皮切りに4月からは「モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─」、7月からは「展覧会 岡本太郎」の企画展が開催予定となっています。今後も大阪中之島美術館でしかできない美術展がされるようなので、これからの展覧会も要チェックです。

【展覧会情報(公式HPより抜粋)】

圧巻のコレクション約400点を公開。
1983年に構想が発表されてから約40年。大阪中之島美術館のオープニングとなる本展 では、これまでに収蔵した6000点を超えるコレクションから約400点の代表的な作品を 選び一堂に公開します。3つの章により当館の収集活動の特徴を紹介し、国内第一級の質 を誇るコレクションについて存分にご堪能いただける機会とします。 本展では、コレクションに親しみを持っていただけるよう、作品にまつわる99のものがた りもあわせて紹介。「99」は未完成であることを意味しており、皆さんの100個目のもの がたりで展覧会は完成します。本展が大阪中之島美術館のコレクションを楽しみ、末永く 愛していただくはじめの一歩となれば幸いです。

【基本情報】
会場 大阪中之島美術館(大阪府)

会期 2022年2⽉2⽇(⽔)– 3⽉21⽇(⽉・祝)

公式サイト https://nakka-art.jp/exhibition-post/hello-super-collection/

ミロ展−日本を夢みて(Bunkamuraザミュージアム)

【展覧会の見どころ】

3つ目にお薦めさせていただく展覧会は、2月からBunkamuraザ・ミュージアムで開催予定の「ミロ展−日本を夢みて」です。

ミロといえば、20世紀で最も大きな影響力を持った芸術家として知られ、その独創性はピカソと並び称される人物です。ミロの作品は一眼でミロの作品とわかるほど特徴的な形、色彩を持っており、彼しか描けない作品を数多く残しました。記号とシンボルを用いて極めて個人的な言語を生み出し、理屈では説明できない形や色の中に根源的な喜びや恐れ、興奮、情熱を表現したミロ。彼はフォービスム、キュビスム、シュルレアリスムなど様々な表現方法に影響受けながら、やがてどのグループにも属さない独自の表現へと向かっていきました。その背景には抑えがたい実験への欲求、新しいことを吸収して形を変化させる能力、材料や性質に対しての豊かな想像力があったと考えられています。

本展はタイトル通り、ミロと日本の関係性について着目した展覧会です。ミロが日本と出会ったことで何がどう変化したのか、それを確かめにぜひ2月、Bunkamuraザ・ミュージアムに足を運んでいただければと思います。

【展覧会情報(公式HPより抜粋)】

スペインのバルセロナで生まれた大芸術家、ジュアン・ミロ(1893-1983)。ピカソと並ぶ現代スペインの巨匠として日本でも広くその名は知られていますが、ミロの創作活動の裏側には日本文化への深い造詣があったことは意外なほど知られていません。一方日本では1930年代からミロの作品が紹介され、世界に先駆けて1940年にモノグラフ(単行書)が出版されるなど、日本は早くからその活動に注目をしてきました。そして現在も日本各地の美術館が数々のミロの名品を収蔵しており、今なおミロの人気は衰えません。

本展では、若き日の日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、そして日本で初めて展示されたミロ作品を通し、相思相愛であったこの画家と日本の関係に迫ります。さらに本人のアトリエにあった日本の民芸品や批評家の瀧口修造との交流を示す多彩な資料を通してミロと日本の深いつながりを紐解き、ミロというよく知られた画家を約130点の作品と資料で新たな角度からご紹介します。

【基本情報】
会場 Bunkamuraザミュージアム

会期 2022年2⽉11⽇(金祝)– 4⽉17⽇(日)

公式サイト https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_miro/

ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館)

【展覧会の見どころ】

4つ目にお薦めさせていただく展覧会は、6月から東京国立近代美術館で開催予定の「ゲルハルト・リヒター展」です。

現代アートファンであれば知らない人はいないゲルハルト・リヒター。彼の大型展覧会が、今年の6月から国立近代美術館にて開催されます。本展は昨年から注目されている展覧会で、開催を待ち望んでいる方が非常に多い展覧会です。

ゲルハルト・リヒター(1932-)は世界で最も知られた現代芸術家と言っても過言ではありません。彼の描く抽象絵画は非常によく知られており、中でもグレーのみで展開する「グレイ・ペインティング」や鮮烈な色を組み合わせて描かれた「アブストラクト・ペインティング」といったシリーズが広く知られています。彼はそれらの作品の中で偶然が生み出す細部や質感を得るために様々な素材を使い、ぼかしたり、擦ったり、不規則な線を描くなど様々な表現が行いました。そこには単に一つの意味、感情を表しているわけではないと言われています。しかし、彼の筆跡や偶然から生まれた傷や跡は彼の動作を感じさせ、主題よりも描くプロセスについて考えさせます。リヒターは抽象画のいくつかのシリーズ以外にも様々なスタイルを同時期に並行させながら、一貫して「絵画の可能性」を追求し続けました。

本展はまさにその現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターのこれまでとこれからに迫った展覧会であり、それは同時に現代アートの現在地を語る展覧会と言えるでしょう。本展では現在も精力的に活動を続ける彼の近年の最重要作も発表されるとの情報が公開されています。本展は東京で開催された後愛知県を巡回する予定となっています。
現代アートとしては2022年最注目の展覧会ですのでどうかお見逃しなく!!

【展覧会情報(公式HPより抜粋)】

現代アートの巨匠、待望の大規模個展
ドイツが生んだ現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932-)。
私たちはどのように世界を捉えているのかー?
その条件を問い直すため、リヒターは、具象絵画、抽象絵画、写真(やその上に描いたもの)、ガラスや鏡を用いた作品、映像作品など、実に多岐にわたる制作活動を行ってきました。
本展は、1960年代に本格的に活動を開始して以来、世界のアートシーンの最前線を走り続け、その地位を揺るぎないものにしているリヒターの、日本での待望の大規模個展です。リヒターが90歳を迎える2022年、作家が大切に手元に残してきた作品群を中心に、60年にわたる画業を紹介します。

【基本情報】
会場 東京国立近代美術館

会期 2022年6⽉7⽇(火)– 10⽉2⽇(日)

公式サイト https://richter.exhibit.jp

国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(国立新美術館)

【展覧会の見どころ】

最後に紹介させていただくのは、8月に国立新美術館で開催予定の「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」です。

本展も日本の現代アートファン大注目の展覧会で、開催が8月にも関わらず早くも話題になっています。日本の現代アートシーンを語る上で欠かすことのできない李禹煥。彼は日本で活動する韓国生まれの現代芸術家です。彼は哲学的な観点から作品を制作することで知られ、彼の活動は年々注目を高めています。李禹煥は日本の高度経済成長期の近代への批判が国際的にも高まるなか、生産を否定し、ものや素材そのものを提示する彫刻の動向に着目し、相互の関係性に意識を向けた制作を行うようになりました。これが「もの派」と呼ばれるムーブメントであり、その中心的人物として最も知られているのが李禹煥です。

8月に開催予定の「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥」ではそんな彼の視点が生まれてた軌跡やこれからの活動を追える内容であり、絶対に会期中に見ておきたい美術展です。また、本展は会期終了後、兵庫県で巡回する予定となっています。関西圏の方にとっても大注目の展覧会ですのでぜひ足を運んでいただければと思います。

【展覧会情報(公式HPより抜粋)】

国立新美術館開館15周年を記念して、日本の「もの派」を代表する作家として、国際的にも大きな注目を集めてきた現代美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936年生)の大規模な回顧展を開催します。

韓国の慶尚南道に生まれ、ソウル大学入学後の1956年に来日した李は、その後、東京の日本大学で哲学を学び、東洋と西洋のさまざまな思想や文学を貪欲に吸収しました。そして、1960年代から現代美術に関心を深め、60年代後半に入って本格的に制作を開始しました。

視覚の不確かさを乗り越えようとした李は、自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」と呼ばれる動向を牽引しました。また、すべては相互関係のもとにあるという世界観を、視覚芸術だけでなく、著述においても展開しました。1969年に美術出版社芸術評論賞で入賞した「事物から存在へ」などに示された深い思考は、「もの派」の理論的支柱にもなりました。

李の作品は、芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかけます。それは、世界のすべてが共時的に存在し、相互に関連しあっていることの証なのです。奇しくも私たちは、新型コロナウィルスの脅威に晒され、人間中心主義の世界観に変更を迫られています。李の思想と実践は、未曾有の危機を脱するための啓示に満ちた導きでもあります。

近年の李は、ますます国際的に活躍し、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク、アメリカ合衆国、2011年)やポンピドゥー・センター・メッス(メッス、フランス、2019年)など、世界の名だたる美術館で個展を開催してきました。一方、国内では、2010年に香川県直島町に建築家、安藤忠雄の設計で李禹煥美術館が開館しましたが、国内の美術館の大規模な個展としては、2005年の横浜美術館での「李禹煥 余白の芸術」展が最後となります。

こうした状況を受けた本展覧会は、東京では初めてとなる大規模な回顧展として開催されます。「もの派」にいたる前の視覚の問題を問う初期作品から、彫刻の概念を変えた「関係項」シリーズ、そして、静謐なリズムを奏でる精神性の高い絵画など、代表作が一堂に会します。また、李の創造の軌跡をたどる過去の作品とともに、新たな境地を示す新作も出品される予定です。

【基本情報】
会場 国立新美術館

会期 2022年8月10日(水)~11月7日(月)

公式サイト https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/leeufan/

まとめ

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(東京都美術館)

Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―(大阪中之島美術館)

ミロ展−日本を夢みて(Bunkamuraザミュージアム)

ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館)

国立新美術館開館15周年記念 李禹煥

以上がクリエイト・アイエムエス編集部が独断と偏見で選んだ2022年必見の美術展となります。今回は5選と限定させていただいたため、残念ながら紹介できなかった美術展も数多くあります。その情報は随時別の記事で更新予定しておりますので、よろしければまた弊社の記事までお越しいただければ幸いです。

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