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2020.12.01

森耕治教授「モローとシャヴァンヌ 仏象徴派とは何だったのか」講演会報告

日欧宮殿芸術協会会長 森耕治教授「モローとシャヴァンヌ 仏象徴派とは何だったのか」の講演会が2020年11月26日、一橋講堂(千代田区)にて開催された。

本講義では200枚近くスライドを用いて19世紀末から20世紀初頭に台頭した象徴主義の本質的な問題に迫った。テーマとなっているギュスターヴ・モロー(1826−1898)は象徴主義の代表的な19世紀の画家であり、ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(1824–1898)もモローと同時代に活躍したフランスの画家として知られ、象徴主義に分類されている。

解説はギュスターヴ・モロー、シャヴァンヌの詳細から始まり、象徴主義の分析を経て、マグリットの師匠だったコンスタン・モンタルや、フェルナン・クノップフといったベルギー象徴派の巨匠にまで及んだ。

日欧宮殿芸術協会の森耕治会長は、欧州ではベルギー王立美術館やポール・デルボー美術館の公認解説員を務める西洋美術史の研究者としても知られ、研究成果を元にした講演では常に多くの聴衆を惹きつけてきた。近年は国内での活動にも注力し、東京大学や大阪大学、九州大学等で講演会を開催。新型コロナウイルス感染拡大により一時講演会の開催中止を余儀なくされたが現在はコロナ感染予防ライン規定に遵守しつつ講演活動を再開している。次回は12/12(土)には大阪大学中ノ島センターで、マティスについての講演会が行われる予定だ。

予約フォームhttps://ws.formzu.net/fgen/S9238285/