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2026.10.14

【開催報告】第46回長岡美和子個展 ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」より

長岡美和子の墨象の世界、今回のテーマは“ベートーヴェン”

書家、日本画家の長岡美和子の46回目の個展が、滝不動スタジオM(千葉県船橋市)にて開催中です。
長岡美和子(1945- )は、富山県出身の書家・日本画家。
近畿大学理工学部在学中より、前衛書道の先駆者として知られる上田桑鳩とその弟子の酒井葩雪に師事し、本格的に書道家としての活動を開始しました。また、酒井との出会いをきっかけとして日本画も始めるなど、多様な創作を展開しています。
その根幹には「書道は感情芸術である」という一貫したポリシーがあります。これは師匠上田桑鳩の教えで、感情芸術としての書を追求し続けることで、これまで優れた前衛書を制作し続けてきました。
その活動は日本国内に留まらず、2025年9月にパリ(フランス)で開催された「Japan Art Festival日欧宮殿芸術祭」、また2026年9月にケベック(カナダ)で開催された「日本ケベック友好展」などに作品が出展され、各国で高い評価を得ています。


滝不動スタジオMでの個展は長岡氏にとって毎年恒例のイベントとなっており、今年で46回を迎えました。
会場には一字書シリーズより、ロマン・ロラン※の「ベートーヴェンの生涯」をテーマにした最新作など多数の書と絵画が展示されています。
一字書シリーズは、第25回展から続いており、長岡氏のライフワークの一つとなっています。ロマン・ロランはソルボンヌ大学で音楽史の教授を務めるなど音楽史に精通し、大河小説「ジャン・クリストフ」などを執筆しました。今回「ベートーヴェンの生涯」を選んだ背景には来年ミュンヘンで開催される出品作が念頭にあるとのことで、ポスターにも起用された「運」は、まさしくベートーヴェンの「運命」に導かれた一字となっています。
他にも墨象作品24点、かな書と日本画が3点ずつ展示中です。

ぜひこの機会に、音楽と文学、前衛書の三重奏を体感していただければ幸いです。

 

※ロマン・ロラン(1866–1944)
フランスの作家・思想家・音楽史家。深い音楽的感性と情熱的な人道主義を掲げ、不屈の精神を描いた大河小説『ジャン・クリストフ』により1915年にノーベル文学賞を受賞。第一次世界大戦中も国家主義に与さず、国境を越えた平和と理知の尊さを訴え続けた平和主義者としても知られる。
また過去の著名人の伝記執筆も複数手がけており、中でも「ベートーヴェンの生涯」は、彼の音楽知識が存分に活かされた名著である。

展覧会情報

第46回 長岡美和子個展 ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」より
日時:2025年10月11日(日)-10月17日(土)午前11時-午後6時
会場:滝不動スタジオM
〒274-0067 船橋市大穴南1-1-12 Tel 047-468-2308