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2023.09.08

【開催報告】日本ヨーロッパ北米3カ国合同交流展(池袋・東京芸術劇場ギャラリー1)

会期 2023年9月14日〜17日
会場 東京芸術劇場5階 ギャラリー1(豊島区 池袋)
時間 11:00-18:00(最終日は15:00まで)
主催 一般社団法人日欧宮殿芸術協会
運営 クリエイト・アイエムエス株式会社


Exhibition Period: 14 – 17 September 2023
Venue: Tokyo Metropolitan Theatre 5F Gallery1(Toshima-ku Ikebukuro)
Opening Hours: 11:00-18:00
Organizer: Japan-Europe Palace Arts Association
Management: CREATE I.M.S CO.,LTD

マルタとケベック(カナダ)の現代アーティストと、 日本の芸術家・文芸作家の作品が一堂に集結する展覧会『日本ヨーロッパ北米3カ国合同交流展2023』(9/14 – 17)が、東京芸術劇場 ギャラリー1(池袋)で開催された。本展は、国内外の芸術家・文芸作家の作品を、日本国内に発信する展覧会であり、2014年より始まった本展は海外芸術家と日本の芸術家の交流を通して友好を深めてきた。今回は日本の現代芸術家・文芸作家の作品とマルタとケベック(カナダ)の芸術作品が展示された。
マルタは、シチリア島と北アフリカ沿岸の間に位置する地中海の島国で、マルタ騎士団や十字軍、イギリス統治時代など多様な文明・文化を受け入れてきた歴史があり、芸術の分野では、バロック時代の天才画家カラヴァッジオの滞在や、マルタ語によって綴られるマルタ文学、伝統のレース工芸など、多種多様な創作が育まれてきた。
一方のカナダ・ケベックは“北米のパリ”とも呼ばれており、アメリカ先住民や北方の住民イヌイットの伝統と、ヨーロッパから来たフランス文化にルーツを持ち、美術や文芸のほか、音楽や演劇など多彩なジャンルで優れた表現者を輩出している。
また日本からは、絵画や工芸の他、水墨画や書道、写真、短歌、俳句、詩文、現代文芸など、多様なジャンルの作品が出展。伝統と現代とが共存する独自の表現空間が演出され、国際色豊かな本展においても、現代日本の芸術文化を代表するにふさわしい作品が勢揃いした。
これらの国際色豊かな作品を見ようと、連日多くの人々が来場した。今回の会期中にはインバウンドをはじめ世界中から国際色豊かな来場者がおおぜい会場を訪れ、日欧の作品展示を様々に鑑賞した。
さらに今年はマルタとケベックから芸術家の来日が実現。マルタからは画家のジョゼフ・バルバラ氏、ケベックからは現代芸術家のノリコ・イマイ氏とジャン・イーヴ氏が会場を訪れ、日本の芸術家・文芸作家との交流を楽しんだ。
一時期はコロナウィルスなどの影響により外国からの来場者は減少傾向にあったものの、今年は2019年以前よりもさらに多くの人出で賑わい、文化交流展の益々の発展がうかがえるものとなった。

9月15日にはJEPAA会長の森耕治の西洋美術史講演と、展覧会の記念式典が開催された。
森耕治会長は日ごろ世界に通じる西洋美術史の研究に従事しており、この日は「カラヴァッジョ、その数奇なる人生と作品の変遷」と題して、バロック美術の天才画家カラヴァッジョについて講演を披露した。
また式典には在日本マルタ共和国大使館のアンドレ・スピテリ大使、日本マルタ友好協会の白鳥令理事長、ケベック州政府在日事務所のシェニエ・ラサール代表が出席し、スピーチを頂戴した

アーティスト達は自身の作品の熱い思いを語ると共に、日本とマルタ、カナダは芸術の絆によってつながっており、共に芸術や執筆活動で人々を元気にし、また近い将来再会しようと呼びかけた。