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2021.04.19

【千田芳江ほか】アートクチュールコレクション展

千田芳江氏と「紅梅と鶴」(2021年)

華麗なる名工たちの織りなす美の共演

千田芳江氏をはじめとする洋裁家たちの作品が集う展示会「アートクチュールコレクション展」が2021年4月14日から18日にかけて松戸市文化ホール(千葉県松戸市)にて開催された。

千田芳江氏は、千葉県松戸市在住の洋裁家。50年以上にわたる活動を通して、洋装をはじめとするファッション業界で数多くの作品を発表しており、その優れた洋裁技術は業界でも高く評価されている。また、自ら「セーヌ洋裁教室」を主宰するなど、後進の育成にも熱心に取り組んでいる。その優れた技術と実績から、2003年には厚生労働省卓越技能章(現代の名工)、2006年には黄綬褒章を受賞するなど、日本が認めた名洋裁家と言えるだろう。

「アートクチュールコレクション展」では、千田氏のほか、同じく本展を主催する大日向敬子氏、高野秋子氏をはじめ、11名の洋裁家の作品が揃った。華やかなドレス作品が一堂に会する会場は圧倒的な輝きを放っており、現代工芸における洋裁技法の重要性を再認識させる形となった。

一方で、本展は2020年から続く新型コロナウィルスの感染下で開催されたということもあり、飛沫対策や手指消毒など、感染対策のため各所に細かな配慮が行われていた。首都圏一都四県の緊急事態宣言が解除されたものの、未だイベント開催自体を中止するケースも少なくない。しかし「世界中が意気消沈している中、モノづくりの手を休めたり、伝統工芸や技能の伝達の火を消してはいけないと思います」(千田氏)との信念の下に本展が開催されたことは、洋裁はもちろん、工芸業界にとって大きな意義があったと言えるのではないだろうか。

彰子さんのお色直しドレス(2016年)
幸せ色の青のドレス(1991年)
川と道(1995年)
 
 

千田芳江の部屋
https://senda-yoshie.com/index.html

セーヌ洋裁教室
https://www.seine-yousai.com

一般社団法人 日本洋装協会
http://nihonyousou.or.jp