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2020.12.11

【そごう美術館】ミレーから印象派への流れ展

19世紀フランスを代表する画家、ミレー。自然美や写実性を打ち出した彼の表現は、当時の権威主義的な画壇に大きな驚きをもたらし、後の印象派に始まる自由表現の芸術が誕生するきっかけとなりました。本展では、フランスとイギリスの美術館から出品された珠玉のコレクションをもとに、ミレーらバルビゾン派の芸術家と、彼らに影響を受けた19世紀フランス芸術家の作品をご紹介します。

19世紀のフランスでは、都市の近代化が進み、人々の生活も大きく変化します。市民は自由に郊外や地方に出かけて、旅行を楽しむことができるようになりました。そのような社会の変化が芸術家にも大きな影響を及ぼします。実際に経験する身の周りの自然や生活、現実をありのままに描き出そうとするコローやクールベといった画家たちがあらわれたのです。

パリ郊外のバルビゾン村に移り住み、風景や田園生活を描いたバルビゾン派を代表するジャン=フランソワ・ミレーは、大地に根づいた農民の日々の営みを描き出します。明治時代の初期に日本で紹介されて以来、ミレーの描く真摯に働く人々の姿は私たちに深い感銘を与えました。歴史画が正統派絵画とされていた時代に風景を主題として描いたバルビゾン派の画家たちの革新的な試みは、モネ、ルノワールなど光や色彩を追求した印象派の画家たちに引き継がれました。 
印象主義のスタイルが広く普及した19世紀末、ポスト印象主義の時代に絵画は多彩な広がりをみせました。ドニやボナールなど印象派以降の画家たちは、20世紀絵画への道筋を切り拓いてゆきます。

本展では、自然主義や写実主義から印象派やポスト印象派を経て、ナビ派へといたる19世紀のフランス絵画の系譜を、フランスとイギリスの美術館から出品された珠玉のコレクションを中心に辿ります。

ジャン=フランソワ・ミレー《慈愛》1858-59年
©Musée Thomas Henry, Cherbourg-en-Cotentin
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
《カステル・ガンドルフォ、アルバーノ湖畔で踊るチロルの羊飼い》1855-60年
©Amgueddfa Cymru – National Museum Wales

開催概要

会  期             2020年12月19日(土)~2021年1月24日(日)*会期中無休
会   場     そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
開 館 時 間           午前10時~午後8時
        *12月31日(木)は午後6時閉館 *1月1日(金・祝)は午前9時―午後7時
        *入館は閉館の30分前まで *そごう横浜店の営業時間に準じます。
料  金     一般 1,300(1,100)円、大学・高校生 800(600)円、中学生以下無料 
        *消費税含む。*( )内は前売料金。
*ミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカードのいずれかをお持ちの方はカード提示で( )内の料金にてご入館いただけます。
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料でご入館いただけます。
*前売券は、12月18日(金)までそごう美術館またはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。

*新型コロナウィルス感染予防に関する対応につきましてご理解・ご協力を賜わりますようお願い申しあげます。
*展覧会の中止や延期、一部内容が変更になる場合がございます。
*最新情報は、そごう横浜店・そごう美術館ホームページをご覧ください。