ARTMEDIA(TOP) > 【開催報告】FOUND ART&CULTURE JAPON2023

2023.12.18

【開催報告】FOUND ART&CULTURE JAPON2023

会場・会期
ギャラリートゥイリエ(フランス・パリ)
2023年11月25日〜30日 13:00-19:00

SATOギャラリー(フランス・パリ)
2023年11月24日〜29日 11:00-19:00

主催
一般社団法人日欧宮殿芸術協会
運営
クリエイト・アイエムエス株式会社


Galerie Thuillier
25 – 30 November 2023 / 13:00-19:00

SATO Galerie
25 – 30 November 2023 / 11:00-19:00

Organizer: Japan-Europe Palace Arts Association
Management: CREATE I.M.S CO.,LTD

日本芸術・文芸の今をフランスに伝える展覧会『FOUND ART & CULTURE JAPON』が、芸術の都フランス・パリで開催されました。
芸術の都と名高いパリは、その名のとおり世界の芸術史において極めて重要な役割を果たしてきました。フランス王朝の庇護で花開いたバロック美術からロココ様式へと続くアカデミックな美術スタイル、それら権威的な美術からフランス革命を経て登場した自由表現芸術への転換は、いずれもパリで繰り広げられてきた歴史があります。現在も中心部にはルーブル美術館などの世界的な美術館が点在し、日々様々な芸術文化のイベントが開催されるなど、芸術においては世界の中心として大きな影響力を放っています。さらに2024年の夏の夏季五輪が控えるなど芸術や文芸に限らず世界中から注目を集めており、そんな世界からの視線が集中するパリにて本展覧会が開催されました。

本展の会場となったのはパリのマレ地区で通りを挟んで賑わいを見せるギャラリートゥイリエとメゾンサトーパリです。このエリアはかつてマネ、ピカソ、マティス、ダリなど著名な芸術家たちが居住した場所であり、美の巨匠たちの創作の拠点として知られています。現在も多くのギャラリーが立ち並び、当時の足跡が残る場所も少なくありません。また2022年に開催された日欧宮殿芸術祭の舞台となったハルドゥブランマントゥーも近くに位置しており、その名前に懐かしさを感じられる方もいるでしょう。

会期中には地元パリ市民を中心に、フランス国内外から様々な人々が足を運んでくれました。日本よりも一足早く冬を迎え、日照時間も短く、本格的に寒さが厳しくなった11月後半のパリ。しかしその寒さの中でも街にはひっきりなしに人々が往来し、多くの方々がギャラリーを訪れてくれたことに深く感謝する一方で、あらためて日本芸術文化がこのパリで高い関心を集めていることを実感させてくれました。
今回の展示は、ジャンルの枠を超えて選出された日本の現代芸術家・文芸作家の作品(ギャラリートゥイリエ・メゾンサトーパリ合わせて)83点で構成されました。いずれも協会の審美眼に敵った素晴らしい作品で、洋画や工芸、現代文芸に水墨画や書道、句、和歌といった伝統的なジャンルも加わるなど多岐にわたります。このような多様性に富み、それでいて一つ一つが芸術表現として個性を備えた作品が揃うのは日本の表現者特有と言えるでしょう。こうした独自の世界観際立つ展示に、地元のパリ市民をはじめ、目の肥えた芸術・文芸関係者たちにも大いに好評で、連日にわたって多くの来場者が訪れてくれました。

FOUND ART & CULTURE JAPON』はギャラリートゥイリエ、メゾンサトーパリそれぞれ6日間(二日間の休廊日を含む)にわたり多くの来場者と好評を頂戴することができました。目の肥えたパリの方々からの称賛は、日本文化の人気の高さと表現者たちの質の証明に他なりません。日本とフランスとの芸術文化交流は回を追うごとに文化の繋がりが強固になっていることを実感しており、今後一層日本文化がパリにて広がりを見せていくと強く信じています。