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2024.07.26

【ルーブル、オルセーだけじゃない‼︎】フランスを訪れたら絶対行きたい美術館 フォンダシオン・ルイ・ヴィトン

はじめに

フランスといえば、ルーブル美術館やオルセー美術館が有名ですが、実は現代アートファンには絶対に外せないスポットがもう一つあります。
それが、フォンダシオン・ルイ・ヴィトンです。
名前の通りルイ・ヴィトン財団が運営する美術館は近年パリのアートスポットとして定着しています。
その斬新な建築と豊富な展示内容は、ルーヴルやオルセーに引けを取らない特別な体験ができる場所として知られています。
本記事では、新定番となりつつあるフォンダシオン・ルイ・ヴィトンの魅力や訪れる前にしておきたい情報などをご紹介します。

フォンダシオン・ルイ・ヴィトンの魅力

建築の美

まずフォンダシオン・ルイ・ヴィトンを訪れた人が驚くのが斬新な美術館の外観。
ガラスと鉄が融合した建築は、一見美術館とは思えないほど遊び心に溢れています。まるで風を受けて膨らむ帆船のような形をしており、特に夕暮れ時にはより一層美しく輝きます。

この美術館は世界的に有名な建築家フランク・ゲーリーが10年の歳月を費やし設計した建築で、まるで一つの巨大なアート作品のようであります。
もちろん外観だけでなく内部も細部にまでこだわりが感じられ、ある意味この建築を見に行くだけでも、フォンダシオン・ルイ・ヴィトンに行く価値があります。

複雑な外観とは対照的に館内は非常に広く、12のギャラリースペースがあり、4階建ての開放的な建物です。来場者はテラス出ることができ、ブローニュの森を見渡すことができます。
そんな自然も感じられる、外観も館内も見どころ満載の美術館です。

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多彩かつ良質な展示

美術館内では、現代アートを中心とした多彩な企画展を見ることができます。以下はフォンダシオン・ルイ・ヴィトンで過去に開かれた主要展覧会です。
こんな巨匠たちの展覧会を毎年のように行なっているなんて、正直恐怖すら感じます。加えて一度にとんでもない数の作品を展示しています。
昨年編集部も足を運んだロスコ展に至っては115点が館内に展示されておりました。ロスコ作品は一つの作品が非常に大きいことで知られています。そんなロスコの作品を115点も集めて展示をするなんていうのは日本の規模感ではまずあり得ません。

そして何より財団の力があって初めて見ることができる企画展、作品が数多く存在しています。行くべき美術館というよりむしろ、行かなければ損をする、そんな必見の美術館です。

(過去の主要展覧会)

– 2023
Mark Rothko (18.10.2023 – 02.04.2024) マーク・ロスコ展
Basquiat × Warhol. Painting four hands (05.04.2023 – 28.08.2023) バスキアとウォーホル

– 2022
Monet – Mitchell (05.10.2022 – 27.02.2023) モネとミッチェル
Simon Hantaï. The Centenary Exhibition (18.05.2022 – 29.08.2022) シモン・ハンタイ展

– 2021
The Morozov Collection. Icons of modern art (22.09.2021 – 03.04.2022) モロゾフ・コレクション

– 2020
Cindy Sherman at the Fondation (23.09.2020 – 03.01.2021) シンディ・シャーマン展

– 2019
Charlotte Perriand: Inventing a New World (02.10.2019 – 24.02.2020) シャルロット・ペリアン展
Gilbert & George. There Were Two Young Men, April 1971 (03.07.2019 – 26.08.2019) ギルバート&ジョージ展
The Courtauld Collection. A Vision for Impressionism (20.02.2019 – 17.06.2019) コートールド・コレクション展
The Collection of the Fondation. A Vision for Painting (20.02.2019 – 26.08.2019) 財団コレクション展

– 2018
Egon Schiele (03.10.2018 – 14.01.2019) エゴン・シーレ展
Jean-Michel Basquiat (03.10.2018 – 21.01.2019) ジャン=ミシェル・バスキア展

– 2017
Being Modern: MoMA in Paris (11.10.2017 – 05.03.2018) パリのMoMA展

– 2014
Olafur Eliasson: Contact (17.12.2014 – 23.02.2015) オラファー・エリアソン展
Frank Gehry Exhibition (20.10.2014 – 16.02.2015) フランク・ゲーリー展

ミュージアムショップ

多くの美術館にはミュージアムショップがありますが、フォンダシオン・ルイ・ヴィトンのショップは特別です。過去の展覧会にまつわる図録やポスターに加え、ここでしか手に入らない洗練されたバッグやポーチ、エレガントなボールペンなどのアイテムが揃っています。ルイ・ヴィトンならではのグッズが豊富に取り揃えられており、美術館の余韻を持ち帰るだけでなく、特別なアイテムを手に入れることが可能です。

ミュージアムショップリンク

訪問時の注意点

※火曜日は休館日

フォンダシオン・ルイ・ヴィトンは火曜日が休館日です。
また、パリの美術館は火曜日を休館日としているところが多いです。そのため事前に他の美術館の開館日を確認して、予定が被らないように調整しましょう。

– 開館時間:
火:休館
月〜木:午前11時 – 午後8時
金:午前11時 – 午後9時
土〜日:午前10時 – 午後9時

– 料金:
大人:16ユーロ
65歳以上のシニア:14ユーロ
26歳未満の学生:10ユーロ
18歳未満の子供:無料

※時間/料金は開催時期によって変更する可能性があります。最新情報は下記の公式サイトのリンクをご参照ください。

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン美術館 – 開館日/料金

※チケットは事前購入必須

チケットは事前予約が必要です。そして何より非常に人気の美術館なので事前に予定がわかっている場合は一週間前から予約をするのがおすすめです。
コロナ以降、美術館は事前予約制度を導入していることが多く、海外では特に事前予約が必須の美術館が増えています。
そして人気の美術館はチケットが早々に売り切れてしまうことがあります。(実際、ロスコ展の予約を取ろうとしたところ、希望日の二日前にもかかわらず、18時以前の時間帯は全て売り切れていました。)
ですので予定を早めに決めて、遅くとも三日前までにはチケットをネットで購入するようにしましょう。

アクセス情報

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン美術館はパリのブローニュの森に位置しています。観光地からも比較的近く、非常にアクセスしやすい場所です。

– 住所

8, Avenue du Mahatma Gandhi Bois de Boulogne, 75116 パリ


– アクセス方法

 自転車(ヴェリブ) 

最寄りのヴェリブステーションはジャルダン・ダクリマタシオン(Jardin d’Acclimatation)です。

 地下鉄 

メトロ1号線を利用し、レ・サブロン(Les Sablons)駅で下車します。駅からは徒歩約950メートル(10分)ほど歩けば着きます。

 シャトルバスサービス 

開館時間に合わせて、20分ごとにシャトルバスが運行されています。シャトルバスの乗り場は以下の通りです:
シャルル・ド・ゴール・エトワール駅出口2(Charles de Gaulle Etoile Station, Exit n°2)
住所:44 avenue de Friedland, 75008 パリ

まとめ

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン美術館は、パリの他の美術館とは一線を画す独自の魅力が間違いなくあります。現代アートの巨匠たちの作品を鑑賞し、フランク・ゲーリーの斬新な建築を楽しむことができるこの美術館は、フランス旅行では絶対に訪れるべきスポットです。パリでしか味わえない最高のアートの旅をぜひ、このフォンダシオン・ルイ・ヴィトン美術館で体験してみることを強くお勧めいたします。

公式HPリンク

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン美術館 – 公式サイト

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン美術館 – 展覧会スケジュール