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2020.08.21

展覧会レポート:日欧宮殿芸術祭inウィーン

作品展示 201953日〜55
会場 シェーンブルン宮殿 オランジェリー(オーストリア ウィーン)
時間 11:00-18:00(最終日は15:00まで)
主催 一般社団法人日欧宮殿芸術協会
運営 クリエイト・アイエムエス株式会社


Exhibition Period: 3 – 5 May 2019
Venue: Schönbrunn Palace Orangery (Vienna, Austria)
Opening Hours: 11:00-18:00
Organizer: Japan-Europe Palace Arts Association
Management: CREATE I.M.S CO.,LTD

セレモニーで壇上に立つ日本芸術家と関係者たち

日欧芸術文化の新たな宮殿を展望する『日欧宮殿芸術祭2019』が、シェーンブルン宮殿 オランジェリー(オーストリア ウィーン)で開催された。本展は、日本オーストリア友好150周年認定の交流事業であり、また日欧宮殿芸術協会によるオーストリアでの初展覧会となる。今回は、ジャンルの枠を超えて選出された日本の作品287点に、オーストリアの芸術作品33点、さらにマルタの芸術作品10点が展示された。さらに本展の開催が日墺両国の友好に重要と見做した在オーストリア日本大使館のご好意により、隣接する広報文化センターにて姉妹展「日本とオーストリア・芸術と文芸」が同時開催され、芸術祭に出展中の芸術家・文芸作家の作品が一ヶ月にわたって展示された。

シェーンブルン宮殿

会場には、連日国内外より多くの人々が来場し、日本・オーストリア・マルタの芸術作品に目を見張った。また場内では現地コーラスグループのリサイタルや芸術家たちのレクチャーが行われるなど、様々な観点から芸術を楽しむ試みが実施され、芸術交流イベントとして新たな指針が示されたと言える。

 

さらに54日に開催された記念セレモニーでは、ウィーン交響楽団メンバーによる弦楽四重奏や、書家・長岡美和子氏の揮毫など、日墺双方の素晴らしい芸術文化が随所で披露された。また、その後の懇親会では、3カ国の芸術家たちと墺日協会ディートハルト・レオポルド会長ら来賓の面々、美術関係者らによる華やかな芸術文化交流が行われた。

 

こうして本展は55日に無事終了。本展の成功を通して参加した3カ国の芸術交流が大きく深まったことがメディアでも紹介され、早くも10月には「日本ヨーロッパ交流展2019」にオーストリア芸術家の参加が確定した。さらに2020年には、マルタで「日欧宮殿芸術祭2020」が開催される運びとなっている。