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2025.06.09

2025年に行きたい芸術祭5選 — 日本と世界で楽しむアートの旅

はじめに:旅するようにアートを楽しむ

2025年の夏から秋にかけて、日本各地、そして海外でも個性豊かな芸術祭が開催されます。島をめぐる離島アート、都市の水辺に浮かぶ彫刻たち、農村の棚田に息づくインスタレーション、さらにはヨーロッパやアジアの国際展まで。アート初心者からアート好きまで、どんな方にも「旅の目的地」としてぴったりなイベントを7つ厳選してご紹介します。

今年は“文化と自然の交差点”を巡ってみませんか?


国内編(5選)

1. 瀬戸内国際芸術祭2025(夏会期:8/1〜8/31)

  • 場所:香川・岡山の島々、高松港、宇野港など
  • 概要:3年に一度開催されるこの芸術祭は、2010年に始まり、瀬戸内の島々にアートを通じて新たな命を吹き込むことを目的としています。現代アートと地域再生の成功例として国際的にも評価されています。
  • 見どころ
    • もしあなたが「のんびり自然の中で癒やされたい」タイプなら、ぜひ瀬戸内国際芸術祭へ行ってみてください。フェリーで島々を巡る旅は、それ自体が非日常のアート体験になるでしょう。
    • 青い海に囲まれた小島に点在する世界的アーティストの作品を“発見”するワクワク感は唯一無二。草間彌生のカボチャ彫刻や、古民家を活かしたアート空間はSNS映えも抜群です。

2. 中之条ビエンナーレ2025(9/13〜10/13)

  • 場所:群馬県中之条町・町内各所
  • 概要:隔年開催される国際現代芸術祭。2007年から続き、里山と地域文化を舞台に国内外アーティストが滞在制作。今年は第10回を迎え、「MOUNTAIN OF LIGHT — 光ノ山」をテーマに展開。
  • 見どころ
    • 「里山文化と芸術を同時に味わいたい」方には、群馬県の中之条ビエンナーレはいかがでしょう? 温泉街や木造校舎がギャラリーになり、作品を巡る“小旅行”気分が楽しめます。
    • 地元の人との交流や農村の風景とアートの融合が魅力。滞在型アートと手触り感のある展示が多く、参加型イベントも豊富です。

3. あいち2025(9/13〜11/30)

  • 場所:愛知県名古屋市および県内各地
  • 概要:国際芸術祭「あいち」は2010年に始まり、政治性や社会性をテーマにした現代アートを多く取り上げる尖った芸術祭として国際的に評価されています。
  • 見どころ
    • 「未来のアートやテクノロジーに興味がある」人にはこちらの「あいち2025」がおすすめです。都市空間を舞台にしたライブ演出やパフォーミング・アーツが見もの。
    • 名古屋のグルメや観光と組み合わせることで、旅行全体が“アートの冒険”になります。

4. 大地の芸術祭 越後妻有(夏・秋随時開催)

  • 場所:新潟県十日町・津南町ほか
  • 概要:2000年からスタートし、地域密着型の世界最大級の野外芸術祭。里山の景観を舞台に、アートによる地方創生の先駆けとされています。
  • 見どころ
    • 「自然とアートを一緒に楽しみたい」「子どもと一緒に参加したい」人にぴったりの芸術祭。米所として知られる十日町・津南町周辺の棚田や山あいに現れる彫刻や建築は、まるで秘密基地のようです。
    • 地元住民と交流できるイベントや農業体験もあり、アートを“見る”だけでなく“関わる”体験として楽しめます。米に関心が高まる今、日本人としてぜひ参加してみたい芸術祭と言えるのではないでしょうか。

5. ヴェネツィア建築ビエンナーレ 2025(5/10〜11/23)

  • 場所:イタリア・ヴェネツィア市内(Giardini、Arsenaleなど)
  • テーマ:”Intelligens. Natural. Artificial. Collective.”
  • 概要:1895年に始まったヴェネツィア・ビエンナーレの建築部門は、世界最古にして最も権威ある国際芸術展のひとつ。各国パビリオン形式で国家の文化政策や思想を競います。
  • 見どころ
    • 「ヨーロッパ旅行を計画中」「建築や都市空間に興味がある」方なら、旅の目的地の一つとしていかがでしょうか。運河の街を歩きながら、世界中の建築家による実験的な空間表現を体験できます。
    • AIやサステナビリティ、未来都市などテーマも多彩。歴史と最先端が交差する、贅沢な時間を過ごせます。

おわりに

いかがだったでしょうか?
芸術祭は、単なる作品鑑賞にとどまらず、地域の風土や人々との出会いも魅力のひとつです。アートに詳しくなくても、「何か心に残る体験がしたい」と思うすべての人に開かれた場となっています。

今年は、旅するようにアートを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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