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2021.12.17

【開催報告】日本ヨーロッパ3カ国合同交流展2021 東京芸術劇場

作品展示 2021年12月9日〜12月12日
会場 東京芸術劇場5階 ギャラリー1(豊島区 池袋)
時間 11:00-18:00(最終日は15:00まで)
主催 一般社団法人日欧宮殿芸術協会
運営 クリエイト・アイエムエス株式会社


Exhibition Period: 9 – 12 December 2021
Venue: Tokyo Metropolitan Theatre 5F Gallery1(Toshima-ku Ikebukuro)
Opening Hours: 11:00-18:00
Organizer: Japan-Europe Palace Arts Association
Management: CREATE I.M.S CO.,LTD

 

ドイツ・ベルギー・日本の芸術・文芸が池袋に集結!

ドイツとベルギーの現代アーティストと、 日本の芸術家・文芸作家の作品が一堂に集結する展覧会『日本ヨーロッパ3カ国合同交流展2021』が、東京芸術劇場 ギャラリー1(池袋)で開催された。本展は、国内外の芸術家・文芸作家の作品を、日本国内に発信する展覧会であり、2014年より始まった本展は海外芸術家と日本の芸術家の交流を通して友好を深めてきた。今回は日本の現代芸術家の作品184点に、ドイツとベルギーの芸術作品60点が展示された。
ドイツは、芸術分野はもちろん、経済・学術等の多方面に秀でた欧州のリーダーであり、日本とは明治維新以降の国際社会で交流を行ってきた旧友である。芸術文化の分野では、ベートーヴェンやワーグナーなどの音楽家はもちろんのこと、デューラーやカンディンスキーなどルネサンス期から近代まで実に幅広い年代の多種多様な芸術家・作家を輩出してきた。
一方ベルギーは、旧フランドル絵画の系譜を継ぐ芸術大国であり、北方ルネサンスなどでヨーロッパのアートシーンをしばしば席巻してきた。代表的な芸術家を挙げれば、古くはヤン・ファン・エイクやルーベンス、ブリューゲル親子、レンブラント、フェルメールなど、近代ではルネ・マグリットやジェームズ・アンソールなど、枚挙にいとまがない。
また日本からは、絵画や工芸の他、水墨画や書道、写真、短歌、俳句、詩文など、多様なジャンルの作品が出展。伝統と現代とが共存する独自の表現空間が演出され、国際色豊かな本展においても、現代日本の芸術文化を代表するにふさわしい作品が勢揃いした。

12月11日には記念式典が開催され、国際交流に尽力される在日本ベルギー大使館のエリザ・カスタルド公使参事官が出席。スピーチでは、コロナ禍の状況にも負けず芸術・執筆活動に取り組む出展者たちを讃えるとともに、今こそ芸術・文学の力が求められていることを力説し、今後の芸術文化交流のさらなる発展にエールを送った。さらに式典中には出席こそ叶わなかったがドイツ大使館職員のホーボルト幸夫氏、日欧宮殿芸術協会ヨーロッパ支局長ゲルマー・トモコ氏からビデオメッセージが披露され、コロナ禍で開催される文化交流展の大きな意義が語られた。
そして今回はコロナの影響により来日できなかった20名にも及ぶドイツ、ベルギー両国のアーティストから寄せられたビデオレターが披露された。アーティスト達は自身の作品の熱い思いを語ると共に、日本とドイツ、ベルギーは芸術の絆によってつながっており、共に芸術や執筆活動で人々を元気にし、また近い将来再会しようと呼びかけた。

 

エリザ・カスタルド公使参事官(ベルギー)
ホーボルト幸夫氏(ドイツ)
ゲルマー・トモコ欧州支局長(ドイツ)